帰ってきた堤監督編

2012年3月22日(木)
九話で七瀬がついに「承知しました」と言っちゃいましたね。
ちょっとタイムラグがありましたが、撮影は昨年の12月、ミタ熱最高潮の時期でありました。

そして、皆さまに楽しんで頂いた『家族八景』もついに最終回です(号泣)。

「家族八景」と言いながら、何景あったのか、っていうと、「十景」あったことに、皆さま、ツッコんで頂けていたでしょうか?

九景、十景は[帰ってきた堤幸彦監督]が鮮やかに飾ってくださいます。パチパチパチ!
堤監督ってば、なんと、九話と十話を、たった三日で撮ってしまったんです!
一話を二日で撮ることも相当大変だと、誰もが悲鳴をあげていた現場を、二話分、たった三日で!!!
しかも、そのうちの一日は、エンディング部分のみ。本編は、二日間です。
監督、あんた、ほんと、すげえよ……と口調も変わってしまうほどの凄さです。

撮影場所は、都内のマンション。
そこの向い合ったフロアーを、九話の市川家と十話の高木家として撮影を行い、さらにカメラを3台投入、
CGも使うことにしたことで、時間の短縮になったとはいえ、監督はホントに、即断即決。そして、超合理主義。
例えば、回想シーンの演出を超小劇場風にして乗り切ります。

あまりに早く終ってしまいそうだったので、ワンテイクOKのところをわざわざテイク2を撮って、
「中途半端なものは出せねえよ」と芝居がかった口調で言っていました。

堤監督の3カメの動きの指示は、それがもうひとつの芸になっていて、一流マエストロの手さばきのようです。
ワンカットワンカットを意外な閃きで切り取っていくのですが、その都度、俳優、スタッフに、すばやく的確に指示を出します。
しかもその動きのひとつひとつを美しいリズムで繋げて、一曲の流れのようにその場でシーンを作りあげてしまいます。
監督の声のトーンはまるで繊細なタクトさばきのよう。
後ろで見ていた白石達也さん(ご自分の演出回が終っても堤現場に足を運んでいます)たちも「さすが」と感嘆の声を上げていました。

高級マンションの一室を監督の司令室に。


監督とスタッフが打ち合わせ中。
中に、ホテルのドアマンのような人が混ざっていますが、内トラで出演する準備です。


堤監督は絶好調でトバしますが、スタッフはお疲れモード。
左端の市山プロデューサー、だ、だ、大丈夫でしょうか!


撮影最終日は、焼き肉弁当で元気に!

そして、いよいよラストカットへ。
七瀬が布団の中で、市川夫婦と高木夫婦の凄まじい心の声を聞く場面の撮影です。
ここは、若手演技派・木南晴夏さんの表情の豊かな変化をお楽しみ頂く場面であります。
木南さんも、監督の演出に負けないほど、滑らかに表情を変化させていきます。
怒り、泣き、笑い、というわかりやすい顔ではなくて、微妙な感情の揺れが、手に取るようにわかります。
特にその目の動きの繊細さには、見とれてしまいました。

夜10時30分、カットOK。

木南さんに監督から花束が贈られました。

「ありがとうございました。すごく楽しかったです。連ドラ初主演がこの作品で本当に幸せでした」
晴れやかに挨拶した木南さんは、パジャマ姿で花束をもった自分の姿にハッと気づいて、「退院する患者さんみたい」と可笑しそうでした。
あと最終回には、『家族八景』を支えた、スタッフさんたちがたくさん内トラ(身内のエキストラ)で参加していますよ~
(皆さん、ホントにお疲れさまでした!)

コスプレパーティー?
天狗はAPの稲葉さん、海賊は演出部の日高さん。
背後の軍人さんとお侍さんも重要なスタッフの皆様です。
最終回ではこちらのシーンも使われますので、お楽しみに。

そして本編終了後、重要なお知らせもございますので、チェックお願いします!
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